【10分で分かる】書籍『おカネの教室』レビュー(ネタバレなし、口コミあり)
どんな本なの?
お金の知識があまり無い人でも楽しみながら「お金の基礎知識」を学べる本だよ。
「こんなに分かりやすくて楽しく読めるお金の本があったんだ」
これが本を読んだ後の私の感想でした。
「お金」に関する知識ってこんなイメージありませんか?
- 何となく「お金」は悪いこと・怖いことというイメージがある…
- 何だか小難しくてつまらなそう…
- お金にがめついと思われそう…
でも…
全くそんなことはありません!!
お金は生活には欠かせないものですし、最近の物価上昇、年金への不安、老後資金の不安、投資人口の増加、などなどお金の知識はこれまで以上に必要になっています。
とはいえ、いきなり勉強しろと言われても何から始めて良いか分からないですよね?
でも大丈夫です。お金の勉強の入口としてピッタリなのが今回紹介する『おカネの教室』です。
『おカネの教室』を読んであなたも今日からお金の勉強を始めましょう!
この記事を読むことで次の3つのメリットが得られます。
- 『おカネの教室』がどんな本かが分かる
- 『おカネの教室』の評判(口コミ)が分かる
- 『おカネの教室』がどんな人にオススメかが分かる
「お金の勉強」は人生を豊かにする第一歩だね!
目次
『おカネの教室」の概要
- 本のタイトル:おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密
- 出版年:2018年
- 著者:高井 浩章
- 発行所:株式会社インプレス
- ジャンル:お金の教育
- 本の構成:ストーリー形式
著者の紹介
著者の高井浩章氏は経済記者・デスクとして20年超えの経験を持つ新聞記者です。専門分野は株式、債権などのマーケットや資産運用ビジネス、国際ニュースなどであるため、お金に関する知識も豊富な方です。
三姉妹の父親でもあり、本著はもともと著者のお子さんのために、経済やお金の仕組みが楽しくわかるようにと書いたものだそうです。
そのため、子供が読んでも分かりやすい内容となっています。もちろん大人が読んでも十分楽しめる内容でもあります。
本の内容(ネタバレなし)
本著の舞台はとある中学校のクラブ活動です。
主人公である「ぼく」こと木戸隼人はどこにでもいるフツーの中学2年生。クラブ活動の抽選で運悪く(?)、「そろばん勘定クラブ」に入ることとなります。
そのクラブで「ぼく」は物語の中心となる2人の人物と出逢います。
1人目は町一番の大富豪の娘である福島乙女。成績は常に学年トップクラスでスマートな容姿も相まって誰からも一目置かれる存在です。
2人目は顧問である江守先生。2メートルを超える大男で、ハーフっぽい見た目。クラブが始まるなり2人の生徒と自分にニックネームをつけるなど、キャラクターも経歴も謎が多い人物です。
特徴的な舞台設定で本の世界に引き込まれるね。
物語はこのクラブ活動を通して、江守先生(カイシュウさん)が2人の生徒に「お金」に関する知識を教えることで進んでいきます。
「お金を手に入れる方法にはどんな手段があるか?」や、「リーマンショックはなぜ起きたのか?」、経済に関する基本的な用語(株式、資本主義、市場経済、GDPなど)などが解説されていきます。
読者が「そろばん勘定クラブ」の一員となったつもりで読み進めていくと、楽しくかつ分かりやすく「お金」に関する知識が身につくような構成になっています。
クラブで出される宿題を一緒に考えていくと面白く読めるし、本の理解も深まるよ。
『おカネの教室』を読もうと思った3つの理由
何でこの本を読んでみようと思ったの?
次の3つの理由でこの本を選んだんだよ。
- 「お金の知識」を基本から分かりやすく勉強したいと思っていた
- 本の表紙とあらすじから読みやすそうな本だと思った
- Kindle Unlimitedの対象だった
「お金の知識」を基本から分かりやすく勉強したいと思っていた
最近、世間的にも投資の話題が増えているように感じますし、実際に政府の取り組みとしても2024年からの新NISAが開始されるなど、老後の対策を自分で行う必要がある時代になって来ています。
また、「リーマンショック」「円高・円安」「株式投資」など日々様々な経済ニュースが流れていますが、言葉は聞いたことあるもののきちんと理解していないな、と思う言葉が多いと思っていました。
このような「老後の備え」と「日々の生活・仕事の向上」のために「お金の知識」の必要性を感じていました。
しかし、いざ勉強を始めようとしてもお金の勉強ってなんか難しそう…という勝手なイメージがあったので何か分かりやすい本はないかと探していました。
ぼくも何となくお金に関する本を読むのは抵抗があるよ。
実際に読んでみると分かりやすく解説されてる本はたくさんあるよ。
Kindle Unlimitedの対象だった
私は良く本を探す際に「Kindle Unlimited」を利用します。
何となくお金に関する勉強をしたいと思っていた時にたまたまオススメ書籍としてピックアップされたのがこの記事で紹介している「おカネの教室」でした。
Kindle Unlimitedの対象なので「つまらなければ読むのを止めれば良い」という感覚でした。
本の表紙と説明から読みやすそうな本だと思った
まず本の表紙をみた際にイラストがあったので、何となく読みやすそうな本だと思いました。また、Kindle Unlimitedで表示される本の概要説明や目次をみた際にも分かりやすそうだなと思ったのがきっかけです。
結果としては大成功で、読み終わった時にこの本と出会えて良かったと思いました。
良い本との偶然の出会いが、読書の醍醐味でもありますね。
『おカネの教室』の印象的なフレーズ3選
「やる価値のないことなら、うまくやる価値もない」。ダメな会社の中でいくらがんばっても、世の中の役には立たないってわけです。
努力も方向性を間違えると報われない、ということですね。
もちろん、自分のいる会社を否定する訳ではありませんが、常に「今自分がやっている仕事は世の中の役に立つのか?」「自分の会社のやっていることは世の中の役に立っているのか?」を考えることが大事だと思いました。
資本を得られるのは、ちゃんともうけられる会社、つまり世の中を豊かにする会社に絞られる。
本業はもちろんですが、副業も自己満足で終わってしまうのではなく、世の中に価値のあるものを提供する必要があると改めて思いました。
逆に言えば、「稼げる」ということは世の中の役に立てているということですね。私も世の中の役に立てるように頑張ろうと身の引き締まる思いでした。
稼ぐことは、自己肯定感を上げることにも繋がりそうだね。
大人の読者には経済を見つめ直すきっかけに、若い人たちにとってはお金の不思議さや、働くことの意味を考える入り口になれば幸いです。
まさに大人にとっては「経済を見つめ直すきっかけ」、若い人にとっては「お金を知る入り口」になっている本だと思います。
私はこの本をきっかけに「お金」の勉強が楽しいものだと知ることができました。
『おカネの教室』の口コミ紹介
全体としては、下のような肯定的な評価が多く、Amazonのレビューでは約90%の方が星4以上の評価をしていました。
- とても分かりやすくお金の基礎が学べる
- ストーリー調で読みやすい
- 子供に読ませたい
一方で、批判的な意見としては以下のようなものが目立ちました。内容が基礎的なので既に多少のお金の知識のある方にとっては「冗長」に感じたり、「目新しさが無い」ように感じたようです。
- ストーリー調なのが逆に分かりづらく、冗長になっている
- 目新しい情報がない
高評価の口コミ紹介
Kindle Unlimitedに入っていたので気軽に読み始めましたが、ソフトで楽しい仕立ての中で語られるのは骨太な経済理論でした。
あとがきにあるとおり、著者が3人のお嬢様に向けて書いたとのことで、子どもが読んでとっつきやすくわかりやすく、そして愛がこもった著書です。
大人が読んでも、経済学の基本のおさらいや、あらためて自分の仕事にむいて考えるうえでヒントをもらえる本です。
物語を読むように「お金」のことについて、理解できます。
当初、私はKindle Unlimitedで無料で読んだのですが、子ども達にも読んでもらいたくて、購入しました。
小学生5年生と中学1年生がいます。
小学生には、まだ難しいかな?とも思いましたが、「わかりやすいかった、読んで良かった」と言っています。
お子さんがいる方やお金の基礎知識を学びたい方からの評価が高いみたいだね。
低評価の口コミ紹介
あまりに高評価だったので、気になって購入。小説の体裁が、読みやすい一方でかったるさも含んでいる。おカネに関する知識として得られる内容は、そんなに深くない。小中学生向けに書かれているから、こんなもんかなーという印象。毎日新聞を読んでいる大人が読んでも物足りないですね。
三人の登場人物(先生と二人の生徒)の物語形式で話が進むが、日常生活の描写などもあり、余計な会話も多い。
大人にとっては、もっと要点のみをまとめた話の方が分かりやすく、簡単に読める。
おそらく本書は中高生向けの書籍だと思われるが、そうであれば、イラストや図をもっと使用した方が中高生には分かりやすく、取っつきやすいかと思われる。
これ一冊で経済やお金の仕組みを理解するというには内容不足なので、そのような分野に興味を持つきっかけのための一冊だと感じた。
既にある程度お金の知識がある方からの評価は低かったのかな。
『おカネの教室』を読んだ感想
「こんなに分かりやすくて楽しく読めるお金の本があったんだ」
冒頭にも書きましたが、これが本を読んだ最初の感想でした。私の感想はこの本を高評価している方の口コミとも一致しています。
一方で、低評価コメントの「冗長に感じる」「目新しさがない」という意見も理解できます。繰り返し述べているようにこの本は元々著者のお子様向け、つまりあまり「お金の知識」を持っていない人向けに書かれているため、基本的な内容となっているからです。
ある程度「お金の知識」を持っている方にとっては既に理解している内容をストーリー仕立てに説明されても冗長と感じてしまうでしょうし、目新しさを感じることもないと思います。
しかし、おそらく私を含め多くの方は学校教育で「お金の知識」を学んでおらず、十分な知識を持っていません。
そのため、この本は多くの方にとって読む価値のあるものだと思います。
この本を読むポイントは「主人公達と一緒に考えること」です。ストーリーの中では「そろばん勘定クラブ」の先生であるカイシュウさんが「宿題」として様々な問いを2人の生徒に投げかけます。
この「宿題」を自分も生徒になったつもりで考えることで、より物語を楽しめますし、「お金の知識」の理解も深まります。
お金の勉強を始めたいけど、何から始めたら良いか分からない、という方はぜひ手に取ってみてください。
きっと「お金の勉強って楽しい」と思えるようになるよ。
『おカネの教室』はこんな方におすすめ
この本はお金に関する基礎的なことが理解できるような物語形式で描かれています。そのため、これからお金の知識を学びたい大人や学生さんが、学びの第一歩としてぜひ読んで頂きたい1冊です。
また、物語形式なので普段本を読み慣れていない方にとっても読みやすいです。
- 「お金の知識」を基礎から学びたい大人の方
- 若いうちから「お金の知識」を学びたい学生の方
- 普段本を読み慣れていないけど「お金の知識」を勉強したい方
まとめ
この記事では次のことについて述べました。
- 『おカネの教室』の概要
- 『おカネの教室』を選んだ3つの理由
- 『おカネの教室』の印象的なフレーズ
- 『おカネの教室』の口コミ
- 『おカネの教室』を読んだ感想
- 『おカネの教室』をオススメする人
まずはこの本をきっかけとして「お金の知識」を学ぶ習慣を作りましょう。そうすれば少なくとも「お金は怖いもの」という気持ちや、「自分の老後には全く希望が持てない」ということはなくなるはずです。
お金の知識を身につけるための第一歩を踏み出そう!
僕もこの本を読んで「お金の知識」を身につけるぞー!!